【獣医師監修】うさぎの下痢ってどんな病気~原因と症状、治療法について知ろう〜

2024.12.9

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【獣医師監修】うさぎの下痢ってどんな病気~原因と症状、治療法について知ろう〜

うさぎの下痢にはさまざまな原因がありますが、そのいずれも早期に対処することが大切です。そのまま様子をみてしまうと命に関わる恐れもあります。
また、うさぎの軟らかい便には下痢の他に盲腸便というものがあります。盲腸便がトイレに落ちている場合も何かの病気のサインかもしれません。
うさぎの軟らかい便を見つけたらすぐに動物病院へ連れて行きましょう。

うさぎの軟らかい便~盲腸便と下痢~

盲腸便

うさぎは一般的にみられる乾燥した球状の便の他に、盲腸便という、軟らかく、表面がどろっとした球状の便をつくります。通常、盲腸便はうさぎが肛門から直接食べてしまうため、飼い主のみなさまが見る機会はほとんどありません。しかし、肥満や背中・関節の痛み、歯科疾患などがあると盲腸便が食べられずに残されてしまいます。(正常な便も周りに一緒に落ちています。)
トイレに排泄されている軟らかい便が盲腸便である場合は、何らかの病気のサインかもしれませんので注意しましょう。

下痢

下痢の場合は正常な便が一緒に排泄されることはなく、水っぽい、もしくはペースト状で形を保っていない便が排泄されます。便に血液や粘液が付着していることもあります。
うさぎの下痢は重症化すると命に関わる危険性もあるため注意が必要です。

うさぎの下痢の原因

うさぎの下痢の原因

うさぎの下痢は様々な原因で引き起こされます。

食事

食物繊維の摂取不足や急な食事変更、野菜の食べ過ぎなどにより下痢が引き起こされます。
歯科疾患、ストレスや他の疾病などにより食欲が低下すると、結果的に食物繊維の摂取量が低下し、下痢を引き起こします。

感染症

コクシジウムや細菌、ウイルスの腸内感染により下痢が引き起こされます。
離乳期のうさぎでよくみられ、特に過密な集団内や不衛生な環境中では感染リスクが高まります。

抗生剤

服用中の抗生剤の副作用で下痢が引き起こされることもあります。
このような場合は獣医師と相談し、抗生剤の変更や投与中止を検討しましょう。

疾患の症状として

肝疾患や腫瘍などの疾患の症状のひとつとして下痢がみられます。

うさぎの下痢の治療

うさぎの下痢を発見したらすぐに動物病院に連れて行きましょう。
動物病院で下痢の原因を特定し、原因に合わせた治療を実施することが大切です。

食事内容の改善

下痢の改善のためには適切な食事を与えることが大切です。
食物繊維の多いチモシーなどイネ科の乾牧草を主体とし、少量のペレットを加えた食事を与えます。

脱水の改善

下痢により脱水が起きている場合、点滴などで水分を補います。

感染症に対する治療

感染症に対しては適切な抗生剤や駆虫薬を投与します。

基礎疾患の治療

下痢を引き起こすような疾患がある場合はその疾患の治療を実施します。

うさぎの下痢の予防

うさぎの下痢の予防

適正な食事

チモシーなどのイネ科の良質な乾牧草が主体で、少量のペレットを加えた食事を与えましょう。
野菜を与える場合は新鮮なものを少量与えましょう。

感染症対策

生活環境を常に清潔にしておくことが大切です。
新しいうさぎを迎え入れる際は、先住のうさぎに会わせる前に一定期間隔離すると、先住うさぎの感染リスクを低減できます。

うさぎのお支払い例

※過去の当社への保険金請求データをもとに、シミュレーションした事例です。
※下記の診療費等のデータは一例であり、一般的な平均・水準を示すものではありません。

うさぎ2歳 保険金お支払い例
病名
下痢
ペット品種
うさぎ
事故年齢
2歳
加入プラン
いつでもパックプレミアム

治療費合計:8,580円

保険金支払額:7,700

給付率:89.7% 自己負担率:10.3%

保険金種類 治療費用 保険金支払額 自己負担 自己負担の内容
通院1日目 3,850 3,850 0
通院2日目 4,730 3,850 880 爪切り
合計 8,580 7,700 880

下痢のうさぎが治療のため2日間通院したところ、8,580円の治療費用となりました。当社ペット保険のプリズムペット プレミアムプランに加入していた場合は、7,700円の保険金が支払われ、自己負担は880円です。

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「ペットは言葉で伝えることが出来ません」
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SBIプリズム少短の獣医師 藤沼淳也

監修者プロフィール

獣医師 藤沼 淳也

獣医学部卒業後、動物病院にて臨床業務に従事。
猫専門病院の院長を経て、現在はより良いペットの生活環境の構築に尽力。

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