【獣医師監修】犬と猫の疥癬症ってどんな病気?~原因と症状、治療法について知ろう~

2025.2.14

  • 病気

【獣医師監修】犬と猫の疥癬症(かいせんしょう)ってどんな病気?~原因と症状、治療法について知ろう~

疥癬症(かいせんしょう)とは、ヒゼンダニというダニの感染による、激しい痒みを特徴とする皮膚の感染症です。
その激しい痒さから皮膚を搔きむしってしまい、症状を悪化させてしまうこともよくあります。
ヒゼンダニに感染してしまったらすぐに治療してあげることが大切です。

犬と猫の疥癬症の原因

ヒゼンダニの感染

ヒゼンダニというダニの感染が疥癬症の原因となります。
感染動物との直接的な接触の他、ケージ、ブラシなどを介しても感染します。

ヒゼンダニは人にも感染し、動物を抱っこした時など、感染動物との接触で感染します。
また、ベッドやソファなどからも間接的に感染するので注意しましょう。

犬と猫の疥癬症の症状

犬と猫の疥癬症の治療

激しい痒みが特徴で、脱毛、フケ、皮膚の肥厚 (ひこう) などがみられます。
激しい痒みから皮膚を引っ掻いてしまい、その傷跡から二次的な細菌感染が引き起こされることがあります。
人に感染した場合も、激しい痒みが引き起こされます。
※腫れて厚くなること

犬と猫の疥癬症の治療

駆虫薬の投与

疥癬症と診断された場合は駆虫薬を投与します。
同居犬・猫がいる場合、その同居犬・猫にもヒゼンダニが感染している可能性があるため、その同居犬・猫へも駆虫薬の投与を検討しましょう。

薬浴

定期的な薬浴で余分なフケや角質を除去し、皮膚を清潔な状態に保ちましょう。

薬浴

犬と猫の疥癬症の予防

感染動物との接触を避ける

ヒゼンダニは感染動物との接触で感染するため、感染動物と接触しないことが大切です。
ヒゼンダニに感染してしまったら、早期に治療を開始し、感染を拡げないためにも他の動物との接触は控えましょう。

環境の清掃

生活環境はこまめに清掃し、清潔な状態を保ちましょう。

保険金お支払い例

※過去の当社への保険金請求データをもとに、シミュレーションした事例です。
※下記の診療費等のデータは一例であり、一般的な平均・水準を示すものではありません。

トイ・プードル1歳 保険金お支払い例
病名
疥癬症
ペット品種
トイ・プードル
事故年齢
1歳
加入プラン
いつでもパックプレミアム

治療費合計:90,123円

保険金支払額:63,730

給付率:70.7% 自己負担率:29.3%

保険金種類 治療費用 保険金支払額 自己負担 自己負担の内容
通院1日目 11,132 11,132 0
通院2日目 7,920 6,050 1,870 フード類
通院3日目 14,124 7,524 6,600 トリミング
通院4日目 8,624 8,624 0
通院5日目 18,249 10,326 7,923 フード類
通院6日目 14,674 8,074 6,600 トリミング
通院7日目 15,400 12,000 3,400 補償限度額超過
合計 90,123 63,730 26,393

疥癬症のトイ・プードルが治療のため7日間通院したところ、90,123円の治療費用となりました。当社ペット保険のプリズムペット プレミアムプランに加入していた場合は、63,730円の保険金が支払われ、自己負担は26,393円です。

犬と猫の疥癬症に備える!おすすめのペット保険

ペットは人間より4倍から7倍のスピードで成長していると言われています。
成長のスピードが速いため、たった1日で、症状が急激に悪化してしまうことも!?
また、ペットには人間と違って公的な健康保険制度がなく病気やけがの診療費は、飼い主さまの全額自己負担となってしまいます。
「ペットは言葉で伝えることが出来ません」
ペットの何気ない変化を見逃さず、動物病院へ足を運んでいただき、けがや病気の早期発見・早期治療につながりますよう、ペット保険をお役立てください。

おすすめのペット保険

SBIプリズム少短の獣医師 藤沼淳也

監修者プロフィール

獣医師 藤沼 淳也

獣医学部卒業後、動物病院にて臨床業務に従事。
猫専門病院の院長を経て、現在はより良いペットの生活環境の構築に尽力。

お役立ち情報、コラム一覧へ戻る